葬儀はここ数年で突然行われるというようになったものでは無く、何百年も前から連綿と続いてきた文化になっています。もちろん時代によってその内容は大きく異なりますが、少なくとも葬儀という文化が断絶したことはありません。ただしかし、現代では日本人の宗教に対する考え方や死生観が大きく変化しており、それに伴って葬儀というものに対する捉え方もさまざまに変わってきました。では現在の主流はどのようになっているのかというと、最も大きな変化として見られるのが「人に見せる儀式」から「身内で行う儀式」への変化です。

かつてまで葬儀は非常にお金がかかるもので、人によっては何百万円もの費用をかけて盛大に式を行っていました。ですが最近だとそうした高額なプランにあこがれるという人はあまり見られなくなっており、その代わりに比較的安価な、家族葬などのプランに注目が集まるようになってきたのです。過去行われていたような豪勢な儀式が完全になくなったというわけではありませんが、それでも過去と比べてみれば全体的な数自体は減少傾向にあります。亡くなった人に対しての気持ちを豪華さで表現するというよりは、遺された遺族や親戚、友人などの気持ちの整理をつける場としての性質が求められるようになってきたのです。

最近では少人数向けのプランをさらに増やし、本当に家族だけで行うものや、自宅に祭壇を作って自宅で全てを完結させるというような方法も見られるようになってきました。今後どのように変化するかについては確実なことが言えるわけではありませんが、少なくとも小規模な葬儀の人気が衰えることは、暫くないでしょう。